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村上世彰




 昨年の秋のことだろうか。「村上ファンドが来る!」という宣伝に乗せられ、西早稲田14号館の講演会に行ってみた。よく考えれば、村上ファンドという会社自体が来るという表現はおかしく、代表の村上世彰個人が来るという方が適切なのかもしれない。まぁ、とりあえず、私は参加してみたのだ。

 イメージとは異なり最初はトボトボ話していた彼も、だんだんノリに乗ってきて、メディアで現れている以上に濃いキャラクターだと思った。彼の主張には、論理的・合理的で非常に納得できて、悪く言えば拝金主義者だろうが、時代に挑戦する人間として敬意を持てた。応援したい、そんな気持ちに駆られた。

 その後もたびたび騒ぎを起こした彼だが、ついに今日、逮捕された。逮捕予定の噂が流れたこの数日間、私はその情報に触れるたびにもどかしさを抱いてきたが、本日の朝11時から会見が行われると聞き、自宅で勉強中だったが、テレビをつけてみた。

 最初はどこか一局でも会見を中継してくれればいいなぁと思っていたのに、そんな心配は無用、1局除いて、全てのキー局が会見現場を中継していた。まもなく、彼の口から直接、会見が始まった。会見の冒頭で謝罪したのは普通だが、そのあと会見の内容を3つにカテゴライズしたのが印象的だった。謝罪会見のようなものだから、最後の最後で大人しい口調になるかと思いきや、それどころか、これまでの思いを全て発散されるかのごとくのびのびと弁舌を繰り広げる。まもなく逮捕される犯罪者の口調ではない。そう、彼は今日で、ファンドの世界から身を引くのだ。

 去年、秋に見かけたときの彼と同様、今日の彼も、非常に合理的だった。会見をずっと聞いていたが、私は彼の主張に納得でき、罪を認める彼の姿勢も納得でき、最後の彼の晴れ舞台かもしれないが、見ていて共感できるところも多かった。

 今日まで、彼やホリエモンに代表される株式資本主義者、すなわち、若手の斬新的経済改革者に対しては、日本的経営を重んじる保守主義者から、多くの批判がなされてきた。そして、この半年で二人は、株式市場の世界から退場されてしまった。しかし、やはりよく考えても、私には彼らの基本的な考えを否定することはできない。確かに、ルールが犯されることを放置するのは、社会秩序の維持の面から考えれば、許されないことである。だが、これまでの日本的資本主義システムが、これから通用するのか。私にはそうは思えない。

 かつて、明治維新を成し遂げ、日本を危機から救ったのは、元々社会指導者の地位にあった者ではなく、無名の若手闘士たちであった。彼らは、当時日本文化の伝統に固執することなく、日本を開国させ軍事競争の世界のへ飛び込ませた。そして、現在、日本は経済的グローバル化に直面し、第2の開国に迫られている。いくら、これまでの通用していた制度も多くがこれからも利かなくなっていくだろう。もはや後戻りは出来ない。早く自由競争の感覚に日本人が浸って行くことが必要だ。そもそも、新しい流れを批判するだけで危機に対する対策を打ち出せないことは、決して日本的文化とは言えない。むしろ、このような土壇場でも、全力をつくし挑戦することこそが、真の武士道ではないだろうか。

 今日の会見で、村上世彰は、「チャレンジする人がこの国には必要だ」と言っていた。私もそれには大賛成である。彼やホリエモンは、二度と大舞台に現れないかもしれないが、この現在の流れはもはや誰にもとめられない。なぜなら、グローバリゼイションは、内的揚力ではなく外的なものであるからだ。そして、私も常に挑戦し続ける人間でありたい。

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