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社会のタブー


高校履修問題。これは、社会のタブーが、ひょんなことに、ある日突然、崩壊する例の一つである。


この報道がなされる前に、主に進学校で履修科目が不足していた
、ということは、学校関係者のみならず、マスコミや教育委員、文科省の官僚はよく分かっていたはずだ。報道によると、文科省の役人で、「まさかそんなことがあるとは…」と言っていた者がいたが、馬鹿げている。彼らの出身校の大半が進学校であり、同時に彼らは学習指導要領のエキスパートである。知らなかったということがあるものか。同時に民間の教育行政の専門家や、ある程度教育に興味を持つジャーナリストでも、「自分の出身校は受験に要らない科目はやらなかったなぁ」と、うすうす感じていたはずだ。しかし、政府・民間の両者ともに、これまで問題にしなかった。確かに、ルールには違反しているが、問題にするほど悪いことではない、と思っていたからである。「受験に必要のない科目なんてやりたくないよ」 ― それは、現役の生徒のみならず、建前と本音の使い分けで、青春時代に受験戦争を味わった社会エリートたちも思っていることなのである。その本音と建前の絶妙のバランスによって、今回のタブーは維持されてきた。

ところが、今回、突如としてこの問題がクローズアップされた。おそらく、暗黙の了解としていたマスコミの中にも変わり者がいて、取り上げたら社会問題になるぞ、と考えていたやつがいたのだろう。まさに、その通りで、首相も見解が求められる国家の大問題となった。おそらく、今回の問題の行き着く先は、政府が慌てて本音を強調し、現行の学習指導要領を強調することでひとまず終えるだろう。その後に、ゆとり教育の見直しの中で、受験との両立ができる体制を構築していくのかもしれない。どちらにしろ、これまでの本音は闇に潜み、やはり教養は必要だ!という建前が優先することになるだろう。


今回の例に限らず、あらゆるタブーは、一部の業界関係者とマスコミの中でのバランスによって、維持し得ている。しかし、勇気のある愉快犯が現れた時には、簡単に崩壊してしまうものであるのだ。
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